Goyat LLC 代表
新規インターネットビジネスのビジネスモデルについて助言します。
2006年9月にJoomla ジュームラCMSに惚れこんでGoyat LLC(ゴヤット合同会社)を設立。
ソニー株式会社では社内ベンチャーを起こし黒字化を達成。ヤフー株式会社で新規インターネットビジネスの企画から立ち上げまで行い、その過程でJoomlaに出会い、オープンソースCMSに恋をしてしまう。
私の人生
会社員から経営者に転進するには、勇気がいる。
色々な理由で多くの方が起業家になり、会社を経営する。私の場合は、Joomlaジュームラと言うオープンソースCMSとの出会いで「背中をポンと押されて」独立の第一歩を踏み出した。
いつも私を支えてくれている言葉がある。
「夢を目指して
自信を持って歩いてごらん
貴方が憧れていた生活を始めるのだ」
夢のない人生は面白くない!今までの人生を振り返って見ると10歳代、20歳代、30歳代、40歳代の節々で夢があった。こんな夢であった。
10歳代の夢
アメリカの石は自分の家に落ちている石と同じだろうか。自分の目でそれを確かめて見たい。この好奇心が発端となって英語を一生懸命勉強し、米国の州立大学に一人で留学した。この留学生活で自分自身に自信が持てた。4年間苦労して米国の州立大学を卒業できたということだ。同時にアメリカの石は、自分の家の石とは同じではないことをこの目で確認できたことだ。
20歳代の夢
米国の大学で学んだコンピュータの知識と英語を生かした仕事したい。こんな望みを求めていたら自然とそれを満たしてくれる会社に入社できた。ちょうど、日本ではパーソナルコンピューターが登場してきたときだった。パソコンを商材にした海外ビジネスを新規に起こす事業に携わった。入社1年もしないうちに米国に出張する機会を得た。
シアトルにいた大学の知人にこの出張で再会し、日本での生活や仕事について夜遅くまで話しをしていた。
30歳代の夢
日本での仕事生活に飽きてきた頃に世界中を飛び歩く国際的なビジネスマンになりたいと思い、ソニー株式会社に転職した。その頃のソニーは海外ビジネスの展開で国際要員が足りなかった。ソニーは事業拡大の波に乗っていた。コンピューターと英語力を武器に新規コンピュータービジネス関連で世界中を駆け回った。
シリコンバレーでベンチャー企業やスタンフォードの学生と触れ合い、新しいWork-Lifeに目覚めた。この頃、日本での伝書鳩のような生活に疑問を持ち始めた。もし、自分で会社を経営するのならば、シリコンバレーのスタートアップ企業のような雰囲気と環境でしたいと。
40歳代の夢
1992年から1996年頃までシリコンバレーを中心に世界各国を駆け巡り、日本に戻ってきた。日本ではインターネットビジネスが注目の的になっていた。ソニー本社でもインターネットビジネスを社内で起こすことを奨励していた。
私は、無料メルマガサイト「パブジーン Pubzine」を社内ベンチャーとして起こした。起こした理由は、上から落ちてくる仕事がいやになり自分で仕事をつくり展開することに関心を持ったからだ。出来れば、シリコンバレーのスタートアップ企業のような会社にできればと思いながら。
無料メルマガサイト「パブジーン Pubzine」のビジネスは、広告モデルではなく法人向けメール配信代行システムサービスの収益モデルであった。これが私の社内ベンチャーを3年で黒字にする柱に成った。このビジネスをやりながら「独立の種」が徐々に育って至った。チャンスあらば、・・・・・しようと。
50歳代の夢
「独立の種」は、Joomlaジュームラに出会って爆発してしまった。このオープンソースCMSならば、長年の願望「自分の手で、足で自活できるビジネス」を、夢を満たすことが出来ると思ったのだ。
「夢を目指して
自信を持って歩いてごらん
貴方が憧れていた生活を始めるのだ」
この言葉は、亡き母と父が私の夢を実現させてくれるために別世界からこの世界に送ってくれたメッセージであると思っている。そう思わざるを得ない出会いがあったからだ。言葉では説明できない不思議な出来事であった。
当初、独立は55歳頃と考えて準備をしていた。だが、実際は51歳であった。Joomlaとの出会いがそうさせたのだ。何事もタイミングが重要だ。このチャンスを逃したら、二度と私に独立するチャンスは来ないだろうと思えたからだ。だからこそ、このタイミングで最初の一歩を踏み出した。
これからの夢
人間、歳を取り始めると人生の価値観が変わってくる。お金は余裕のある生活が出来る範囲でよしとする。
むしろ、
残った人生の時間内で喜びや感動を感じる仕事をしたい。困っている人を助ける仕事をしたい。自分が持っている知識と経験で困っている人を助けながら生活が出来る仕事をしたい。
JoomlaジュームラCMSは、新しいインターネットの流れで困っている中小企業の救世主になるウエブ・マーケティング・システムであると私は思っている。このシステムをホームページで困っている中小企業に導入することで今までやりたくても出来なかったことを実現させてあげたい。
ホームページでの情報発信は、中小企業にとって必須である。お客は情報を見て、知ってやってくる。専門知識を要求する今のホームページは、中小企業向けではない。これからは、ライセンス料金がいらないオープンソースCMS ジュームラでホームページを誰でもが作れるシステムが必要になる。
Entre アントレ 平成23年春号 3月27日 19ページ目 Photo by 阪巻正志