Joomlaを良く知らない人はJoomla3.1にアップデートする
私は、過去に痛い目にあっている。Joomla 1.5を検証バージョンJoomla 1.6にアップデートした。そして、Joomla 1.7に。更に、Joomla 2.5にと。
Joomla 1.6と1.7は、現在のJoomla 2.5をリリースするための叩き台リリースで短命で終わるバージョンであった。
新しいからそんなに酷いリスクはないだろうと思っていたが、実際は回復できないと思うえるほどのリスクがあった。
検証バージョンと呼ばれるリリースには、絶えず、リスクが伴う。
Joomlaを途中から知ったユーザーは、特にJoomla 2.5から使い始めたユーザーは過去の出来事を知らない。別にこれは、Joomlaに限ったことではない。Drupalでもこのようなリスクは発生している。
Joomla 2.5は商用利用で使用しても大丈夫なバージョンであるが、Joomla 3.xは検証バージョンで来年にリリースされるJoomla 3.5の叩き台である。そのため、バグが沢山ある。
もし、あなたのサイト(Joomla 2.5)をJoomla 3.1にバージョンアップしたとする。それが商用サイトであれば、現在のバグリスクと将来のバージョンアップによるリスクを同時に抱えることになる。
Joomla 3.1は、3.2, 3.3, 3.4,そして、3.5というステップでバージョンアップされて行く。その過程で新しい機能が順次追加されていく。新しい機能は、バグが多い。バグを修正しながらバージョンアップが進む。
怖いのは、バグがサイト全体に影響する重大なバグに変身した時だ。Joomla 1.7から2.5にマイグレーション(バージョンアップ)した時にDBのテーブルで問題が発生していた。
それは、Jupgradeというエクステンションを使用して起こった。その当時はJupgradeでしかマイグレーションが出来なかった。
検証バージョンから正式バージョンにアップデートする度に色々な修正がシステムで行なわれる。パッチだらけのシステムになる。それを綺麗にしたものがJoomla 3.5としてリリースされる。
パッチだらけのアップデートされたシステムを正式バージョンにアップデートする時に本来あるべきでないシステムファイルが残っていたり、DBの構造がおかしくなっていたりするリスクがある。
Joomlaに詳しくない人は、こんなリスクなど予見も出来ないので気楽にJoomla 2.5商用サイトをJoomla 3.xにアップデートしてしまう。
私から見れば、危険な賭けだ!
新しい記事の掲載時にメールで同じ内容を配信します。
お問合せフォーム