Joomla 1.6 RC版でクライアントサイト構築をすべきか?

Joomla 1.6 RC1が12月13日頃にリリースされる予定になっている。世界中のJoomlaユーザーがこの日を待っているのだが、RC版でサイト構築をして良いものであろうか。

通常、RC(Release Candidate)はまだバグ出し段階にある。この状態でサイト構築をした場合、色々な問題に遭遇する。

RC1からRC10まで行くかもしれない。多くのユーザーがRC版に触れることで発見されていないバグが発見されてバグ修正版となってRCがリリースされ続ける。

Joomla 1.6 Stable Versionがリリースされてもしばらくは実際のサイト構築(クライアントサイト)はやらないほうが得策である。自分のサイトであれば、問題が発生してもたいした被害にはならない。

RC版は、まだ、Betaリリースの延長線上にあるので過度な期待は持つべきではない。Joomla 1.6 Stable Versionがリリースされても解決されていない問題がたくさんある。Joomla 1.6専用のテンプレート、Joomla 1.6専用のExtension、そして、1.5から1.6へのマイグレーションツールである。

Joomla 1.6は、Joomla1.5をそのまま継承していない。そのため、今まで利用できた機能が利用できない場合がある。1.5から1.6にアップグレードした時点で「しまった!」とならないように十分検証する必要がある。

クライアントによっては、Joomla1.6にアップグレードしない方が良い場合がある。大きなバージョンアップには、過去のしがらみを捨てることの後遺症がある。それがクライアントのサイト運営で影響が大きい場合は、Joomla1.5のままにして置く方が良い。