起業する人はお客を見つける方法を明確に

多くの方が起業という選択を一度や二度考えている。その中で本当に起業の第一歩を踏み出す人向けに助言をしたい。

私も5年ほど前にGoyat LLCという会社を設立してCMSホームページシステムを使ったサイト構築サービスを始めました。最初の1年は、赤字を覚悟していました。多分、ほとんどの起業家は初年度は赤字覚悟で会社経営を始めているはずです。

私と同じ時期2006年に起業した方と話をする機会がたくさんありました。共通している話題は、どのようにしてお客を探す、見つけるのかでした。回答は、人それぞれでした。起業家の営業力に依存しているということです。

独立してビジネスを始めるには、自分でお客様を探し出す営業力が必要です。営業力なくして独立は成り立ちません。どんなに素晴らしい商品を作れてもその商品を購入する市場やお客を見つけることができなければ直ぐに倒産です。お客を探す営業力が自分にあるかどうかをまず自己分析してその準備をしてください。

営業力がなくてもこれから営業力を身に付けるという方法もあります。

「お客を見つける=自分が提供する商品やサービスを受け入れてくれる市場を見つける」です。これが最初のビジネスプランです。魚がいそうもない川で魚釣りをしても魚は釣れません。どこに自分が目指す市場があるかを見つけるために色々と事前準備をする必要があります。

例えば、このようなことができます。

  • 自分の人脈でこれから販売する製品やサービスに興味を示してくれる会社を探す
  • 会社を設立する前から販売したい製品や提供したいサービス内容をホームページで告知して反響を見る
  • 起業してすぐに売上が立てられるようにお試しのお客さんを見つけておく

この中で一番重要なのは、「情報発信」です。潜在のお客様に説明するツールです。パンフレット、チラシ、ホームページなどです。多くの起業家は、独立に当たり自分で情報発信ができるホームページを専門業者に依頼します。ホームページでの情報発信が一番起業家のニーズを満たしやすいのです。製品説明やサービス説明の詳細は、ホームページに有りますのでそちらで見てくださいということができます。

パンフレットやチラシは、市場開拓や市場調査の段階で必要ですが多くはすぐに捨てられて無駄が多いです。お金を捨てているような感じです。それよりも見込客に渡す名刺にそのお金を投資したほうが良いでしょう。名刺には、ホームページのURL 、メールアドレス、電話番号、そして、一目でわかるメッセージ(Who are you? ではなく What are you?が伝わるメッセージ)が書かれていなければなりません。

良く資格に頼る人は、名刺の裏面にぎっしりと取得している資格をリストしています。これは、マイナス効果があります。一体あなたは何ができるの?何を提供してくれるの?と聞きたくなるからです。

自分のお客がいる場所と市場を明確してからでないと告知戦略もできません。ホームページもターゲット顧客層がわからないと焦点がぼやけてしまいます。

お客を見つける方法が分かっていれば、その方法を実行して試行錯誤をすればお客を見つけられます。その準備をしないで起業するとなかなかうまく離陸できません。