ホームページは目的によって仕組みを吟味する必要がある。10ページぐらいの会社紹介ホームページ(看板サイト)ならば、ウエブデザイナーに依頼して綺麗なサイトを作成してもらえば良い。 ブログ機能を使って自分で情報を発信したい個人事業主ならば、Word Pressなどのブログシステムを導入すると良い。大量のコンテンツを情報として管理して、複数人で情報発信を定期的に行いたい場合は、Joomla CMSを使うと良い。
情報発信の目的に合ったツールを探すことだ!
ホームページのことが良く理解できていない経営者は、ホームページを自社の看板としか考えていない場合が多い。どの企業もホームページがあると思っていたら、そうでもない会社が多い。ホームページは酷いものから素晴らしいものまで多種多様だ。
こんなに売り上げの大きい中堅の法人会社でもビックリするほど酷いホームページを持っている。社員が片手間でホームページビルダーを使って作成したものだ。そんなお客さんのホームページをリニューアルした。お客さんへの提案は、こうだ。
一つのCMSサイトで二つのサイトを同時に作るというものだ。
1つ目のサイトは、外に向けた一般的なホームページだ。2つ目のサイトは、社員専用の社内情報共有サイトである。Joomla CMSを使ってホームページを作るとインターネットとイントラネットサイトができる。
表サイトでIDとPasswordでログインすると自動的に社員専用の社内情報共有サイトに代わる。インターネット上にあるので自宅からでも外出先からでも自由にいつでもログインすれば最新の社内情報を閲覧できる仕組みだ。一つのシステムで2つの目的を可能にする。それが、Joomla CMSというコンテンツ・マネジメント・システムである。
社外向けホームページと社員専用の社内情報共有サイトの運営は、自社社員が行える仕組みになっている。部門別に担当を決めて直接ページ作成ができる。ホームページ担当者だけに情報発信の負担がいかない。必要な人数のページ作成担当者にIDとPasswordを与えられる。
自社で情報を管理し、運営できるホームページシステムは、こんなメリットがある。
- タイムリーに情報をウエブで外部に発信できる
- 時間指定で作成したページを公開できる
- 複数人が同時に違うページを作成できる
- ページを特定なグループだけに閲覧させられる
- 外向けと内向けの情報を一つのシステムで可能になる
- 検索でヒットしやすい仕組みがシステムにある
- 表サイトで作成したページを見ながら修正編集ができる
これらの仕組みは、Joomla CMSの一部の機能である。システムでホームページを構築すると利便性とコスト節約が10倍向上する。
沢山の製品情報や研究結果を世間に知らしめたいのであれば、CMSでたくさんのコンテンツをページ化すべきだろう。CMSサイトであれば、コンテンツページ数はウエブサーバーのハードディス容量範囲まで作れる。1万ページでもアクセススピードは変わらないし、サーバーの負担も少ない。
Joomla CMSサイトはポータルサイトと言われる所以だ。ドキュメント管理サイトとも言われる。複数部門で複数の担当者が担当部門の膨大なドキュメントを管理して情報を社内で共有する。そんな用途で活躍されている。
スマートフォンやタブレットが一般的な情報閲覧端末になる前に作られたホームページはPCでしか快適に情報を閲覧できない。Joomla CMSサイトは、自動的にスマートフォンやタブレットを識別して端末の画面サイズに最適化したページを作成する。システムであるからこれができる。
海外現地法人の現地担当者が現地語でページ作成して情報を発信できる多言語対応も機能としてある。例えば、米国、フランス、タイ、マレーシア、中国にある現地支店の現地担当者がそれぞれの現地語でページ作成をして現地のニーズにあわしたメニューとコンテンツでホームページが作れる。
本社がある日本ですべての言語を翻訳して一括して情報発信をするのではなく、現地は現地担当者が現地語で情報発信をタイムリーに行えるシステムである。システムの管理画面も現地語対応になっている。米国人担当者とマレーシア人担当者が管理画面にログインすると自動的に担当者の言語の管理画面になる。
複数人が同時に違った言語でログインしてもそれぞれの言語の管理画面になる。
訪日観光客が増えていくので観光ビジネスをする法人企業は、多言語対応のホームページにリニューアルすべきだろう。日本人が英語や多言語でページ作成するのではなく、日本に留学している学生にその国の言語でページをリモートで作成してもらえばよい。Joomla CMSはそれが簡単にできる。
CMSの良さは、ページ作成がワープロのようなエディター機能で作成できることだ。特別なHTMLタグの知識や技術はいらない。一般社員がメールを書くような感じでページ作成ができてしまう。