Joomlaのソースコードを改変しすると困ることが起きる
一般ユーザーは、Joomlaのシステムファイルを見て理解できない場合が多いので対象外なのだが、一つだけ理解しておいて欲しい。
システムファイルを自分で改変するとバージョンアップする度にカスタマイズがやり直しになる。
オープンソースの製品は、バージョンアップが頻繁に発生する。IE、Firefox、Chromeなどのブラウザーツールを思い出して欲しい。知らないうちにバージョンアップしている。
エンジニアでPHPを理解でき、プログラムが組める人はJoomlaのシステムファイルをある程度自分好みにカスタマイズができる。
だが、
カスタマイズ=その人しかわからない!
そんなカスタマイズをしてしまう。そのため、システムをバージョンアップしてセキュリティーの脆弱性を修正したくても出来ない。
バージョンアップをするには、カスタマイズを再度行う必要がある。お客さんのサイトであれば、当然、再カスタマイズ費用と時間が発生する。それを支払いたくない場合は、セキュリティーの穴があいているサイトとしてハッキングされる。
Joomlaを始め多くのオープンソースCMSは、システムを最新状態にする必要がある。それが最低のセキュリティー対策であるからだ。それができていないためにハッキング被害に合う。
Joomla1.5のサイトでカスタマイズが行われている法人企業のサイトがたくさんある。その多くが特別な用途にJoomlaをカスマイズしすぎている。本来のJoomlaの機能を超える機能を無理やり開発してその機能が動くようにJoomlaのシステムファイルを改変する。
これが、一番の間違いである。
特別な機能をJoomlaで使用したければ、コンポーネントを開発して追加すればば良い。だが、それをやらない。やらない理由は、そこまでやれる技術力もないし、時間も与えられていない場合が多い。
Joomlaのエクステンションを開発して使えるようにするには、相当の時間と経験を求められる。それを短縮させるためにJoomlaの機能を改変して作りこんでしまう。
カスタマイズを行うエンジニアは、ワンクリックバージョンアップでカスタマイズに影響がないようなカスタマイズを考えて欲しい。
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